たくさん(by2006)
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君と変らない目をもってるよ
君とちがう心もってるよ
それだけで
何もかも違うものが見えるなんて
なんて寂しい事なんだろう
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言葉を忘れるほど強く
見る事を忘れるほど鮮明に
あなたを思えたら。
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とてもひろいその肩で
少し骨ばったその手のひらで
速めの鼓動を知らせながら
そっと包んでもらえたら
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熱い私に焦がれたバターを
とろけた思いに溺れてしまいそう
香りに惹かれたのでしょうね
腹を空かせて待ったのでしょうね
手をそえて
口をひらいて
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私の薄くて小さな
臆病な心を
そっと、
そっと。
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壊れたチューナーで音を合わせる。
命はからがら。
不協和音の旋律は確かなうた声。
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喉が潰れるまで歌いたい。
喉が潰れても歌いたい。
君を抱き締めて抱き締めたい。
君を抱き締めても抱き締めたい。
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目を閉じて
喉を開けて
心の蝶番を蹴り飛ばして。
私を見た目の記憶を
怒りの矛先だった破片を
最後に触れた肌の暖かさを
いつまでも笑ったひだまりの影を。
ぜんぶぜんぶ、吐き出して。
ありったけを、泣き叫ぶ。
君に届くといい。
私に伝わるといい。
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原因の分からない罪悪感に埋もれて。
貴方は私を嫌いではありませんか
あのとき貴方はおこりませんでしたか
目が合ったとき
背けた理由はなんですか。
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愛から
貴方の歌が聞こえる。
愛から
君の歌が聞こえる。
片方のイヤホンを彼に
片方のイヤホンを彼女に
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この無様極まりない
浮きでた背骨にキスをして。
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そんな目であたしを見ないで
あたしが近づいたからって離れないで
”そういえばさぁ”って聞き飽きた文句
輪からあたしを落とさないで。
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彼の死を 彼女は知っている
彼の生を 彼女は願っている
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暗い谷底に居るよりも冷たくて
月の無い夜より孤独で
吐く息さえも風を動かさない。
さびしい、気持ちなんだ。
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花の真ん中に星を灯して
夜空に飛んで散らせにいこう
ピンクの花びらは恋する乙女に。
青の花びらは悩める君に。
届いて散れば
きっと叶うよ。
しんじてごらん
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生きたい君へ
死ぬものの辛さをしりなさい
その上で前を見据えなさい
死にたい君へ
恐怖と畏怖を思い出しなさい
その上で暗闇に住みなさい
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ぼく は知っている
足が おそい
脳が 幼い
喉が 狂う
ぼくは確認する
不必要だと。
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君といると悲しくなる
笑っていない
うつむいてるから
君といると嬉しくなる
笑うから
目が幸せそうだから
早く、できるだけ早く。
元気になって、笑ってください。
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お前はおそろしい
突き落とすと私を道連れにするだろう
憎悪を知りながら微笑むだろう
お前は愚か
死の意味をしらないのだろう
涙のくるしさをしらないのだろう
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奇数はきらい
私を、一人にする。
隣との壁を作る
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ぬくもりを残して
さらないで
その度あたしは
さびしいと なきながらに 思う
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あまりにも、貴方を思う。
この耳は求めて幻聴をきく
この手はかじかんで額にいきつく
この足はすくんでも休むところ無く
覗いた指の間に貴方はいない。
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握り絞めた手は目をおしつける
崩れるぐらい
おさえつける。
もぅ目をひらいても
ぼやけて
ぼやけて
なにもみえない。
なにもみたくない。
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あなたを待つ 浜辺で 岩の上で
かにの爪にひっかかれ
風で砂が目に入って
しぶきも無く
さざなみが来たらいいのに
あと何年待つのだろう
かにが絶えるまで
海が乾くまで
骨になるまで
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